理事長あいさつ

 1962年(昭和37年)産休明けの乳児を安心して預けられる保育所としてこぐま保育園が創設されました。その後、父母・保育者・地域の方々の署名請願運動が結実し、1983年(昭和58年)社会福祉法人「戸越ひまわり福祉会」が誕生し、同時に、品川区戸越六丁目に戸越ひまわり保育園を開所いたしました。
2014年(平成26年)4月、大崎三丁目に移転し大崎ひまわり保育園(品川区大崎、定員70名)として再出発しました。
 また、2005年4月中野区よりあけぼの保育園(中野区上高田、定員110名)の民間移管を受けました。2013年7月には耐震改修工事が完了しました。
 2018年(平成30年)4月現在、2つの保育園を 国・都・区の助成金で運営をしています。
 保育を通して家庭との信頼関係を築き、子どもをまん中に据えて、共に育てあう「共育て」の関係を大事にしていきます。
また、「共育て」の関係の中で、子ども・保護者・保育士が共に成長する「共育ち」の関係をつくっていきます。そして、地域住民のみなさまとも手を携えて、私たちの宝である子どもたちの成長を手助けしていきます。

理事長 矢澤 宏之

法人理念

社会福祉法人戸越ひまわり福祉会は、以下の(法人の理念)(社会的使命)(経営方法の指 針)を制定し、公開して、社会福祉法人経営をおこなっていきます。

1(法人の理念)

「人間を大切にする社会の実現」のために~私たちの願い

≪意図≫

福祉とは「しあわせ」「ゆたかさ」を指す言葉です。人間がしあわせやゆたかさを得るためには、「ひとりひとりの人間を大切にすること」が不可欠です。私たち法人は「ひとりひとりの人間を大切にする社会および地域をつくる」ことを目指し、持続的な経営を進めていきます。

2(社会的使命)

保育事業を通じて三つの「とも(共・友・智)」を育てる~私たちの責任と役割

≪意図≫

(共育て)36年におよぶ法人の歴史の中で、大事にしてきたことは「子ども」も「保護者」も「職員」もお互いが育つことです。個々バラバラの状態ではなく、集団を形成し相互関係の中で育ち合うことです。これが「共育て」「共育ち」という言葉で表現されました。そして、それは、保育園の内側にとどまらず、子どもたちが生活する地域社会との協働へ、まちづくりへとひろがっていくものとなります。

(友育て)続いて、「友育て」「友育ち」という言葉を付け加えたいと思います。「友」という言葉に込めた思いは、人間と人間との深い信頼に基づくつながりをつくるということです 。ゆたかな社会とは、人がつながりあい、お互いを支え合える連帯社会です。その、土台をつくるのが私たちの仕事です。

(智育て)更にもう一つは「智育て」「智育ち」です。智(を育てる)とは単なる知識ではなく、智恵、叡智であり、ものの見方や考え方の根本となる知見をつくることです。しあわせな社会を生み出すのは人間の智恵です。社会的な課題をこの智恵で乗り越えましょう。

「共」に「友」と「智」をつくること、それこそが、子どもをしあわせにしたいという保護者の願いに応え、私たちの未来である子どもたちを社会の「宝」として育む私たちの保育に課せられた使命であると考えます。

3(経営方法の指針)

参加と対話、そして学習をいつでもどこでも~私たちが一番大切にしたいこと

≪意図≫

ヒトは人が育てることでしか人間として成長できません。「人間を大切にする」理念を実践するために、法人が法人にたずさわる一人ひとりを大切にすること。そして、その人が共に人間として成長することが法人発展の原動力となります。人間としての成長を支えるためには、その人の主体的な力を引き出すことが必要です。私たち法人は「経営方法の指針」として、「参加すること」、「対話すること」そして「学ぶこと」を事業構想の根底に据え、あらゆる場面において最も重視していきます。

参加することは、自らが主体となって実践に取り組む時の「鍵」です。その中で、しっかりと学びを位置づけることで、主体的な参加となっていきます。お互いの気づきを対話により更に深め、一段高い認識を共有することが、経営の基盤を確かなものにしてきましょう。

以上

コンプライアンス意識の向上にむけての私たちの指針

様々なメディアを通じて、私たちが日常的に耳にするようになった「コンプライアンス」という言葉は、「comply with~」という形で使われ、「~を遵 守じゅんしゅする(守る)」という意味をもちます。法律や条例等(社会全体の“約束ごと”)を守るというのは、「コンプライアンス」の根本原則ですが、そのことだけで私たちは法人や施設を運営しているわけでは当然ありません。私たちの法人が守り、そして育ていくべき最も大切なことを文章として明示したものが法人の理念です。

 戸越ひまわり福祉会は、「人間を大切にする社会の実現」を理念として法人運営にあることを宣言し、社会との「大切な約束」としました。この約束を「守る」ということは、法令ほうれい遵 守じゅんしゅは言うまでもなく、私たち法人の全ての役員、職員に求められる「コンプライアンス」に含まれるものと理解することが何よりも重要です。

大崎ひまわり保育園、あけぼの保育園は、園の方針としてその冒頭で「子どもの人権」と「子どもの発達」の保障を掲げ、保育にあたることを宣言し、園児とその保護者との「大切な約束」としています。この約束を「守る」ことも、私たち法人の全ての職員、役員に求められるコンプライアンスの核心にあるものと理解しなくてはなりません。

「保育所保育指針」においても保育に関する基本原則に、「保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行わなければならない。」(第1章総則1-(5))として、保育所に求められるコンプライアンスを明確に示しています。

更に、大崎ひまわり保育園、あけぼの保育園はともに、「自分を大切にし、ひとを思いやれるこども」を育くむことを「わたしたちのめざすこども像」として掲げ、それを可能とする保育の在り方を、「共感の保育」と「共育(ともそだ)て」という言葉で表現しています。これも私たち法人独自の保育にかかわる「理念(大切な約束)」です。

この数年、保育の現場をめぐる非常に深刻な問題として、「不適切保育」に関する報道が続いています。こうした中で、私たちが保育における「コンプライアンス」の問題を考える時、園児、保護者そして社会との間にどのような「大切な約束」をしているのかをあらためて思い返してみる必要があります。「不適切な保育をしない」ということをもって、私たちが「コンプライアンスを果たしている」と考えることは全く不十分であることは明らかです。私たちが園の事業計画書やしおりなどにおいて表明している「大切な約束」に照らして、「これは、おかしいのではないか?」と感じたことを相談したり、話し合ったりと、例え小さくとも実際の行動を起こすことが、何よりも「コンプライアンス(の遵守)」の第一歩となります。

一人ひとりの子どもが「自分を大切にできる子」として育つこと、そしてそれを願い、それを保障するために働く職員もまた同じく「大切にされる」ことを、全ての役員、職員がここにあらためて確認し、私たち法人の「コンプライアンス意識の向上」にむけての指針とします。

福祉会の概要

名称 社会福祉法人 戸越ひまわり福祉会
本部 所在地 〒141-0032 東京都品川区 大崎3-1-9
TEL 03-3495-7600
FAX 03-3495-7615
施設 大崎ひまわり保育園(品川区 大崎3-1-9)
あけぼの保育園(中野区 上高田2-58-21)
設立 1983年(昭和58年)
理事長 矢澤 宏之

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